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執筆者の写真AYANA KAWADA

目の前の「もの」の背景を考えるーベネズエラのカカオ生産・チョコ作りワークショップレポート 2023/7/4開催



イベント概要:

 ICU SDGs推進室フェアトレードプロジェクトチームでは、ベネズエラ産のカカオを日本に輸入されている、ラクパイ株式会社の代表アレックスさんをお招きし、ベネズエラのカカオ生産についての講座・チョコレート作りワークショップを開催しました。

 2023年4月に学内で行われた、地域団体コモン・グッド交流会 at ICUにて、SDGs推進室とラクパイ株式会社のブースがお隣だったことから関係を築かせていただき、実現にこぎ着けたイベントとなりました。


イベントプログラム:

 イベント前半では、アレックスさんから、ベネズエラのカカオ生産についてのレクチャーを受けました。世界でのカカオ消費の現状から、実際に取引をしているベネズエラで、どのような取り組みによってカカオ生産者の生活の質を上げたのかまで、多岐に渡るお話を聞くことができました。その中でも、ベネズエラの大学の支援によって、カカオ栽培の方法が改善され、それによってカカオの質が上がり取引の幅が拡大したこと、そして結果として、生産者の方の生活レベルも向上したこと、というお話が印象的でした。フェアトレードの製品は高価な傾向がありますが、消費者は高価なものには品質の高さを求めます。「労働者に正当な対価を支払う」ということが重要なことはもちろん、そのフェアトレード製品が売れるようにしていくためには、品質の確保も重要であり、そこで教育が果たす役割は大きいと学びました。また、オンラインで現地ベネズエラのカカオ生産者の方と話す時間も設けてくださり、遠く離れた国からではありますが生産者の方の顔を見ながら話し、質問をする時間は非常に貴重なものとなりました。


 イベント後半は、実際にベネズエラ産カカオを使用してチョコレート作りを行いました。

カカオ豆に直に触れるのが初めての経験である参加者も多く、外側の殻を砕き、チョコレートの原料となる中身のカカオニブとよばれる部分を取り出すのに苦労する場面もみられました。


フェアトレードプロジェクトチームメンバーの思い:

 チョコレートに限らず、私たちが普段口にする食べ物や着ている服、使っている道具はどこの誰が作っているのか?どのように作られて、私たちの手元に届いているのか?これらを可視化することは、私たち自身の安心に直結するだけでなく、責任ある消費にも繋がると考えています。このイベントが、目の前の「もの」の背景を考える、きっかけとなっていたらと願っています。SDGs推進室フェアトレードプロジェクトチームは、今後も学内外の様々な方々と協働して活動を進めて参ります!

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